わたなべのおひるごはん

もうすぐ32歳。Web系の会社員です。おいしかったごはんの記録。おもに中野、吉祥寺、有楽町、銀座、日比谷。ときどき旅。

【番外編】寝台特急カシオペアに乗ってきた!

ごはんの記録ではないですが、貴重な体験ができたのでその記録を。
寝台特急カシオペアで函館に行ってきました。
 
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たまたま見た火曜サスペンスだったか、相棒だったかで舞台が寝台特急で、
そこで見た車内がとてもすばらしくて、殺人事件はともかくこんな電車に乗ってみたいなとずっと思っていました。
 
チャンスは突然やってくるもの。
カシオペアに乗れるツアーがあるという情報をキャッチしたのです。
(厳密に言うと、こんなツアーがあるよと教えてもらった)
 
上野から行きがカシオペア、函館もしくは札幌で1泊して、飛行機で帰る、というツアーでした。
(行きが飛行機、帰りがカシオペアというパターンもあります)
 
いろいろ検討し、やはり行きはカシオペアだよねとなり、
上野発のカシオペアのツアーで、一番安い日に申し込み。
シルバーウィークの前の週が一番安く、全部で8万ちょっとでした。
 
あくまでも参考価格です。
旅行会社やツアーによって価格は異なるかと思います。
 
 
ちょうど台風で日本全国が雨にやられた翌日。
不安を抱えながら乗車です。
 
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終点は札幌。私たちは函館まで。
車内にも売っていますが、駅でビールやらおかしやら本などを買い込みました。
翌日の6時に着くからね。準備大事です。
 
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私は鉄道マニアではないですが、そんな私でもカシオペアが来たときは興奮しました。
すぐさま写真。
他のお客さんもたくさん写真を撮っていまいした。
乗車はしないけど写真だけ、の人もいたと思います。
 
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金曜日ということもあってか、お客さんの年齢層はけっこう高めでした。
アラサーの私たちでも若めに感じるくらいです。
 
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ここ!ここ!犯人に追いつめられる感じ!
テレビで見た感じよりもかなりせまいです。
1人通るのがぴったりなくらい。
すれ違うときは一方が横を向かないと厳しいです。
 
不便と思いきや全然そうではない。
すれ違うのもまた、いとおかし、ということです。
 
車内にはコインシャワーがあり、出発前はその予約受付でごった返していました。
シャワーを浴びれるのが10分もないことから、私たちは予約せず。
家出る前にシャワーをあびて出発。
涼しくなってきたのでそこまでつらくないです。
(部屋でサラサラシートなどで体をふけば乗り切れます)
 

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今回お世話になったお部屋です。
カシオペアツインというもの。
カシオペアスイート、という部屋もあるのですが、限定2室、そしてめっちゃ高いらしいです。
 
ツインで十分。
 
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写真は撮り忘れてしまったのですが、この座席を横に引っ張るとベッドになります。
枕もシーツも毛布もあります。
かなり快適!
 
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ウェルカムドリンクを飲みながら、いろんな電車とすれ違いながら、
東京の街並みを眺めます。
天気も回復してとてもいい景色でした。
 
 
こんな車両も。
ラウンジカーです。
 
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窓が大きくてかなり開放感に浸れます。
時間によっては夕焼けや朝日が見れたりするそうで。
 
夜は真っ暗で何にも見えませんが、お酒を飲みながらゆっくり過ごしている方もいました。
とってもいい雰囲気です。
 
 
部屋にもどり、夕飯の時間までビール飲みながら、景色を眺めながら過ごしました。
プライベート空間がしっかり保たれているので、
話も弾むし、ゆっくり読書もできます。
 
部屋にはテレビがあって、今どこを走っているのか確認できるのも楽しかったです。
本当にまっすぐ、ひたすら北上し、函館・札幌を目指します。
(チャンネルは2局しか映らない)
 
 
 
そして夕飯。
ディナーカーでの食事は3回に分けられていて、私たちは最後の3回目。
フレンチを予約しました。
 
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私たち3回目は時間が遅かったので大丈夫だったのですが、
早い時間の1、2回目の方たちは相席もあったそうです。
 
私たちは2人席に通されました。
 
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日も落ちていい感じです。
もちろんサッポロクラシック生で乾杯。
 
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メニューはこんな感じ。
1品1品、私たちのペースに合わせて運んできてくれます。
 
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フレンチと懐石が選べます。
ディナーカーでの食事をしなくても、部屋で食べるお弁当(カシオペア特製弁当みたいなもの)を注文することができます。
もちろん、自分たちで買ってきても可。その分費用は安くなります。
 
私たちはせっかくだからということで、普段あまり食べないフレンチを。
 
 
ディナーカーで食べるというワクワク感も手伝って、どれもとってもおいしかったです。
 
 
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これにパンとコーヒーが出てきます。
北海道の形しているチョコがほんとにかわいい。
全部残さず食べました。
 
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実は、ごはんを食べているとき、ちょうど雨の影響で電車が止まっていて。。
福島駅でまさかの2時間の運転見合わせ。
まさにごはんの時間。
 
福島駅のホームで、仕事帰りの福島の皆様の視線を浴びながら、
おいしいフレンチを食べていたというわけです。
なかなかシュールでしたね。
私たちは福島出身ということもあり、なんで地元でごはん。。と思いがぬぐいきれず。
写真撮る人もいたりして。
最後の方は割り切ってました。周りはあえて見ずに楽しくごはんを食べました。
 
まぁ珍しいですよね。普段は絶対止まらないので。
これもいい思い出。
 
 
ディナーカーは3回目の夕食が終わるとパブタイムに入ります。
お酒とおつまみを頼むことができます。
私たちが食べ終わるころにはけっこう並んでいたので、部屋で飲むことに。
 
ちょっと心残りではありますが、部屋でも普通に飲めるので問題ないです。
 
 
座席をベッドにして飲みながら眠くなるのを待ちます。
非日常とはこのこと。とっても楽しく、ゆっくり過ごすことができました。
ガタゴトという音にもだんだん慣れて、気にならなくなります。
 
すんなり眠ることができました。
 
 
目が覚めるともう明るくなっていて、そろそろ青函トンネルということに気付く。
地図を見ながら今か今かと待ちかまえ、ついにトンネル!
 
今海の下にいるんだ。。と思うと眠気も覚めて興奮してきます。
当然ながら海の感じはしないし、何も景色は見えないのですが、
ずっと窓の向こうを眺めていました。
 
 
30~40分で通過。
すると目の前に大きな虹が!!!
 
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北海道の広い大地に大きな虹。
こんなに大きな虹を見たのは初めてだったのでとってもうれしかったです。
 
きれいだったー今でも鮮明に思い出せます。
本当に素晴らしかった。
 
 
 
 
いつも青森付近で少し休憩をするそうで、今回はその時間で遅れを取り戻し、
予定より30分ほどの遅れで函館に着くことができました。
 
終点の札幌までは函館から4時間以上かかるとのことで、
札幌と函館ってかなり離れているんだなーと実感。
 
朝6時過ぎ、カシオペアに別れを告げました。
あっという間の12時間。本当に楽しかったです!
 
もう少しで廃線ということで、もっと早く知っていればよかったと後悔しています。
もう1回乗りたかった。。
乗れるなら、ぜひみなさんにも乗ってみていただきたい!
 
一緒に行ってくれた(このツアーを教えてくれた)彼に感謝。
本当に貴重な経験ができたし、いい思い出ができました。
 
 
 
函館のごはんは次回から少しずつ。
今日はカシオペアを思い出しながら眠ろうと思います。